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当院は日本の伝統的な漢方の理論に則った「漢方はり治療」という鍼灸の治療法を行なっています。そして脉診という手法により治療にあたらせていただいております。
我々の身体を構成するものとして漢方医学では、「気(き)」・「血(けつ)」・「津(しん)液(えき)」が大切な柱と考えられています。これらの「気」・「血」・「津液」はいずれも生命を維持していく上で大切な物質であり、生命活動のエネルギー源なのです。漢方はり治療では、病の原因をこれら「気」・「血」・「津液」の過不足や停滞と捉えています。これら3本柱の不足の状態というのを簡単に説明してみますと、「気」が不足した状態というのは、疲れやすい、息切れがする、汗をかきやすい、めまいがするという症状です。
「血」が不足した状態というのは、顔色が悪い、唇や爪の赤みが少なくなる、皮膚や髪の毛がパサパサに乾いてしまうという症状が出ます。「津液」が不足した状態というのは、のぼせる、手のひらや足の裏が火照る、口が渇くという症状です。不足した状態だけでもこれだけの症状が出てしまうのですから、過剰になったり滞った状態になってしまったら更に様々な症状を引き起こしてしまう事になります。
これらの状態を的確に判断して、スムーズに治療を行なっていくという事が漢方はり治療の醍醐味なのです。
治療の手順としてはまず、患者さんが入室された状態を観察して、その時の呼吸音・発声・発語、そして当日のお身体の状態を充分に聞かせていただいて、舌の状態・皮膚の艶・お腹の弾力等を確認して、患者さんのお脉を拝見させていただきます。これらの流れを「望診・聞診・問診・切診」といいます。これらが「気」・「血」・「津液」の過不足や滞りを知ることの出来る方法であり、この最後の脉診という手段が、治療を進めていく上での大切な鍵を握る事になって来ます。患者さんの訴えているつらい症状からその随伴症状、病歴や既往症、そして体質なども考慮に入れて、その患者さんに最もふさわしい治療方針を立てて行ける方法こそが、当院の治療の特徴である脉診なのです。
脉診の意義としてまず、患者さんの脉状より「証」という治療を進めていく上での方向性を導き出します。そして実際に手・足の必要なつぼに3〜4点、鍼をあてて行きます(刺すのではありません)この手技こそが結果的に、患者さんをつらい目に合わせている状態から回復出来る「生命力」「治癒力」「免疫力」というものを引き出していく事になります。また、この時使用する「鍼」なのですが、髪の毛ぐらい細い繊細な銀の鍼、もしくは乳幼児などに使用する先の尖ってないてい鍼という銅の鍼を、患者さんの症状、体質によって選んで使っていきます。要は「刺す」という手技が目的ではなく、脉を整えていく役割としての「鍼」なのです。
症状というのは「結果」です。当院の鍼灸治療は「結果」だけを相手にする治療ではありません。その症状である「結果」を引き起こしてしまった「原因」というものを導き出して、それを正して行く治療法なのです。
体調がすぐれなくて病院で検査を受けてみても、何の異常も出なかったから薬を貰って帰されたとか、自律神経失調症と診断されたけども何も治療をしてくれない等、この様につらい症状を抱えておられる方々は、どうぞ治療の選択肢の1つに鍼灸治療も考えてみては如何でしょうか。痒いところに手が届かないで悶々としているよりも、痒いところにきちんと手が届くような治療を常に心がけております。
何か疑問点・ご質問等ございましたら、こちらよりお送り下さい。 |
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